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水道水

消耗品

一般に湿し水の希釈には水道水がそのまま使用されている。その水道水は供給源によって水質が異り、また季節により変動することが良く知られている。一方で水の硬度(Ca,Mgイオン)が、湿し水の効果に直接関係していることも知られてい る。
不安定な要素を抱えたまま水道水を使用するには管理が重要となる。  
硬度


硬度数値は平成15年度の関係部局公表値。
水道法に基づく水質基準でのカルシウム・マグネシウム等(硬度)の基準値は300mg/L以下。
厚生省が提示した「おいしい水の要件」では、10〜100mg/Lの水がおいしいとされてい る。
硬度は水質を表す一つの指標で、水に含まれているカルシウムとマグネシウムの総量を言う。
  硬度=(カルシウム量×2.5)+(マグネシウム量×4)で計算される。
硬水と軟水は次のように分類される。(WHO飲料水質ガイドラインより)
  軟水[硬度0〜60mg/L] 中程度の軟水[60〜120] 硬水[120〜180] 非常な硬水[180以上]
塩素イオン・残留塩素
塩素イオン 水道水が有すべき性状に関連する項目 
地質、下水、家庭排水、工場排水及びし尿等からの混入により検出され、高濃度に含まれると味覚を損なう。塩味を感じる値から基準値が設定されているが水中の濃度より食生活を含めた全摂取量が問題となる。
  基  準  値 水質検査結果r/L  備  考
東京都 200r/L以下  18.3
神奈川県 6.5-13.8
名古屋市 5.6
大阪府 15.1
残留塩素 快適水質項目(より質の高い水道水を届けるための目標となる項目) 
水道法では水道水の衛生を確保するため塩素等による消毒を行うことが定められており、残留塩素とは、水道水中に消毒効果のある状態で残っている塩素のことをいう。煮沸,くみ置きで除去が可能である。
  目 標 値 水質検査結果r/L  備  考
東京都 1r/L程度以下  0.8 におい
神奈川県 0.6-1.0
名古屋市 0.5
大阪府 0.6
水道法第22条及び同法施行規則第16条により、水道事業者が講じなければならない衛生上必要な措置として、給水栓水の遊離残留塩素濃度を0.1mg/L(結合塩素の場合は0.4mg/L)以上保持するように塩素消毒をすることが義務づけられている。
有効塩素と残留塩素の違い
殺菌効力のある塩素系薬剤を有効塩素という。塩素系薬剤が水に溶解した時にできる次亜塩素酸(HOCl)や次亜塩素酸イオン(OCl−)も有効塩素である。性質は異なるが、クロラミンも有効塩素である。一方、水に溶解した場合に塩化物イオン(Cl−)となる塩化ナトリウムなどの無機塩化物や有機化合物と結合した有機の塩素化合物の大半は反応性がないため、有効塩素ではない。
有効塩素が、水中で殺菌作用を起こしたり、汚染物と反応したり、紫外線の作用で分解した後に、なお残留している有効塩素を残留塩素という。残留塩素には、遊離塩素と結合塩素があり、次亜塩素酸(HOCl)や次亜塩素酸イオン(OCl−)を遊離塩素と呼び、クロラミンを結合塩素と呼ぶ。
遊離(あるいは結合)塩素、遊離型塩素、遊離有効塩素、遊離残留塩素などの用語はすべて同じ意味で使われている。
残留塩素を測定する場合、遊離塩素のみを測定する他、遊離塩素と結合塩素との合計量を測定することができ、これを総塩素あるいは総残留塩素と呼ぶ。総塩素から遊離塩素を差し引いたものが結合塩素となる。

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2007/1